黒い林檎〜第一章〜
アタシは、髪のコーディネーター。
ん?いわゆる、美容師ってヤツね。
赤羽のとにかくオッサレーなお店で切ってるのよね。
自分で言うのもなんだけどぉ、結構いい腕してるっていうか、ワリと評判いいっていうか。
でも、今のこのド不景気。
さすがのアタシもシフト減らされちゃってサ。
もう生活カッツカツで、毎週二丁目に飲みにいく余裕もあんまないっつーか。
でも結局、二丁目にいっつもいっちゃってるんだけど。アハハ。
いいの、いいの、そんなアタシに、ちょっといい話が舞い込んで来たワケよォ。
やっぱり、アタシみたいにメンズだぁ〜い好き!な男子って、多いじゃない?
そんなメンズだぁ〜い好きな男子に、スィートな出会いを与えちゃう〜!ってゆーかぁ。
まぁ、いわゆるデートクラブって言うの?
イケメンあっせん??
意外にかったぁ〜い仕事しているダンディなお客様が多いのよねぇ。やっぱり、固い仕事してると、余計に欲望がスパークしちゃうのかしらねぇ?
けどさぁ、実はヤッバイことになっちゃって・・・・。
その出会い顧客リストが入ってるアタシのパソコンを、誰かが見たっぽくって。
誰?
ってゆーか、アタシの部屋に出入りするのはボーイフレンドの勘ちゃんだけなんだけどさぁ。
まさか、勘ちゃん・・・??
ぼんやりと考え事しながらハサミを動かしていると、見覚えのある男が店に入って来たわ。
あれ・・・?
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この小説、すっかり久々になってしまいすみませんでした。
実は、いまだに赤羽には行ったことありません。
取材不足ですね・・・。